2016年08月25日
en project

お盆も過ぎても、昼間はまだまだ暑いですが・・・

もう八月も終わりになると、大きな入道雲を見てもなんだか物悲しいですね。

我が家のちっちゃな庭に鈴虫が鳴いていて、あぁもう秋もすぐそこだと。

さて、今回からシンガポールガーデンフェスティバル物語の始まりです〜♪

さかのぼるは去年の秋、長崎の庭師「山口陽介」からシンガポールガーデンフェスティバルの

運営から二人の名前でシンガポールのショーに出典してくれないかとオファーがあると話が来ました。

二年前にハウステンボスのガーデンショーで金賞をいただき、その前の年に「山口陽介」がショーに

出ていましたので二人とも世界へ名前は知られていたのです(少し自慢!)

何か面白いことになる!!そして場所が変われど美しい庭を創る自信がある!

と思った二人は即答で「YES」。

そこから夜な夜な庭の構想と模型創りが始まりました。

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今回は私だけが認識している庭ではダメで、山口陽介と二人で構想を練る。

一番分かり易い方法は実際に模型を創り、だれが見ても景色や高低差が分かるものにしなければ

いけません。

しかも、施工業者は海外の造園屋さん・・・。

その業者さんにも言葉は通じなくても見てわかるものを創る。

庭の大きさは9メートル×9メートル。

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面白いアイデアがどんどん湧いてきます♪

普段、家で奥様に怒られっぱなしの私も、庭のことを考えているときは集中しているようで。

周りのことにほどんど興味がなくなり、お風呂に入ることも忘れて夜に模型を創る日々。

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プラモデルなんて子供の頃つくった記憶は無いのですが、自分が思い描いたものが形になっていく

ならば人はそれに没頭できるんですね〜。

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粘土で地面を創り、ノリを溶いた水で和紙を張って、そこに顔彩で色付けしていきます。

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はじめの構想はこんな感じでした。

でもやっぱり海外で創るのに材料や植物の問題があるということで・・・・

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やり直し。

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壁も形を変えて。

庭の中の茶室をどういう形にするかで何度も何度もやり直しました。

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八角形の東屋風にしてみたり。

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天幕のようなものを和紙で創ってみたり。

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私の仕事部屋が模型で溢れ返っておりました。

ボツになった模型はすぐさま娘達のオママゴトの玩具として回収されていきます 笑

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だんだん形になってきました♪

三か月近く夜は模型とコンセプトつくりに費やして、大量のコーヒーを飲み、完成したときは

しばらく大好きなコーヒーを見るのも嫌になってました 笑



猪鼻一帆と山口陽介がタッグを組んで海外に庭を創りにいくのは何故か?

私たちはお互い京都と長崎で店をかまえ、有り難いことに仕事に困らず日々表現させて

いただいています。

もちろん、面白そうというのが一つ。

もっと色んなことを吸収して庭創りに活かしたいというのもあります。

それよりも、日本の本当の職人文化を海外にも国内にも広げたいと思っています。

庭師という職業はカッコいいのだと、次の世代にもその次の世代にも思ってもらえる仕事で

あって欲しい。

今回も本当に沢山の職人や他業種の方、はたまた現代アートの方や大学教授まで色んな方に

知識と技術で助けてもらいました。

人は出逢いでしか成長できないし、自分を変えて広がっていけないとの思いから。

en project(エン プロジェクト)を立ち上げました。

人と人の縁で創りだす新しい庭。

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これから国内、海外で面白いことを皆でやっていこうと思っています。



posted by いのはな夢創園 at 23:59 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月08日
シンガポールガーデンフェスティバル金賞受賞!

異常に暑い日が続いておりますね〜。

先日、一か月ぶりに帰国することができました。
夜中に帰ってきたのですが、次の日から現場へ・・・・。
一切の休暇なく働いております 笑

シンガポールガーデンフェスティバルで見事、金賞をいただくことができました。
これも沢山の仲間が本気で助けてくれたお蔭です。
一人では何もできないことと、皆の力で何かができることを学んできました。

私が居ない間、日本のお客様もお待たせして申し訳ありません。

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とりあえず今日はご報告までに。

ライトアップした庭からご紹介いたします。

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世界で仕事をしてみて、日本という国の持つ力と、自分の甘さと、

美しいと感じる心はどの人種も年齢も超えて皆が持っているのだなと、当たり前のことですが

実感できました。

そして私たちが創った庭を沢山の人たちが美しいと言ってくれました。

本当に嬉しかったです。

またボチボチとシンガポールガーデンフェスティバル物語をアップさせていただきます。
posted by いのはな夢創園 at 23:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月24日
土壁と庭

本日も京都はジャジャ降りの天気・・・・

さすがにお昼で切り上げて帰ってきました。

外仕事の私たちは雨が降ると仕事になりません(涙)

昼からは、ご依頼されている図面描きと庭の模型創り。

家の中で内職のように地味な作業に専念しておりました♪

でも、創らせていただける庭を思い描いているときが一番楽しいんですけどね〜。

さて、東京MANIERAの庭完成です!

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MNIERAのデザイナー、彦坂尚史さんもとても喜んでくれました。

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浅く広く水が溜まる長方形の水鉢。

水盤のように空や木の葉を水面に映してくれます♪

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桜の根も京都から持ってきたとは思えない落ち着きを見せてます。

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コケも五種類ほど使いました。

どのコケがこの場所で力強く育ってくれるでしょうか♪

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木の根と水鉢が一体化していて、不思議な魅力を出してくれています。

この生々しさと時間の経過の演出、思っていた以上の庭が出来ました。

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手作りの看板も土壁に溶け込んでます。

この桜の根と水鉢とコケや木だけではこの空間は美しい庭だけでした。

土壁があることで、新しい庭が出来たと思います。

しかもただの土壁ではなく、伝統技術を使い新しくデザインされた土壁。

表参道を見渡しても、ここまで創りこんだ庭を持つブランド店舗はきっと無いと思います。

本当にこの空間を創らせてもらえて良かった。

日本の最先端の場所で、伝統技術を使い新しいことを表現できました。

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一つだけ誤算があったと言えば・・・・雲海のようになるはずの霧が・・・・

思っていたよりも立ち昇らなかった・・・・。

ま、コケなどの水やりには丁度良いくらいになりましたので、そこはご愛敬。

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きっと愛される庭になると信じています。

また一つ成長の場を与えてもらえました。

これからも、ひとつひとつ大切に創らせていただきます。
posted by いのはな夢創園 at 18:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月17日
一日で庭創り

梅雨ですねぇ〜。

六月生まれの私は雨が苦になりません。

こういっては何ですが、梅雨の時期も好きなんです。

きっと祖先はカエルかなにかなんでしょうね 笑

雨に濡れる庭はいつまで見ていても飽きません。

さて、東京MANIERAの庭、いよいよ庭創り開始です!!

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かなり素敵な土壁ができたので、これに負けない庭を創ります。

店のオープンが迫るなか、色んな業者が入り乱れており、庭の使える時間は土塀も合わせて三日。

・・・・今日が三日目です。

今日一日で庭を完成させなければいけないのです!

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そのために何度も京都でシュミレーションしてきました!

私と二人の職人が息を合わせて急ピッチで庭を創っていきます。

形も材料も決まり、仕上がりも思い描いて現場に立っていますが、やっぱり現場での変更は

あります。

店の中から見た景色、現場の光の加減、離れた道から見た感じ、より良くするための

変更などはライブ感を大切にして創らせていただきます。

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一休みする暇なく没頭してましたので創っている最中の写真がなくて・・・・

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今回、新しい試みとして庭のコケを守るためと、見た目が面白くなるのではないかとの狙いから、

庭に霧を立ち昇らせる工事をしました、細かい霧状の水が出ることでコケに適度な水分を与え、

見た目は雲海のような霧に庭が包まれる。

さて上手くいくのでしょうか??

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自分が思い描いた空間を創らせていただけるのは本当に贅沢だな〜といつも思います。

ひとつひとつ真剣に、何よりもお客様に喜んでいただける庭を創りたいです。
posted by いのはな夢創園 at 19:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月11日
現代の土壁

今朝、長崎、熊本から帰ってきました。

シンガポールに送る材料を長崎から船便で送るので、それを届けるためと、

18歳のころ私を育ててくれた熊本の親方に何か恩返しができないかと益城町に行ってきました。

倒壊している家も多く、屋根瓦が落ちてブルーシートを張っている家がかなりありましたが、交通や

食べ物などの流通はほぼ元に戻っているようで安心しました。

親方の家も、外から見ると瓦が痛んでいるだけに見えましたが、家の中は壁が剥がれ落ち、やっと

住める状態でした。

ほんの少しの時間でしたが、親方に会い昔話をしながら時間を過ごせたのは本当に嬉しかったです。

お世話になった熊本にもう少しでも身体で御返しできたらよかったのですが、、、、また行きます!


さて、東京MANIERAの庭。

土壁の下地も終わり、いよいよ削りに入ります!!

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このままでも十分にかっこよいのですが。

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乾いているのだけど削れる微妙な時間を狙って。

削るラインを入れていきます。

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もうここからは、ひたすら削る!!

少しでも線をはみ出て削ってしまうと台無しになるので皆集中しております。

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デザイナーの彦坂尚史も駆け付けて削りに参加!

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この壁は、ミリ単位で土の粒子を変えて何度も塗ってもらっています。

だから、削ると下から出てくる土は荒く凸凹しているので壁に表情が出てくるのです♪

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そして分かるでしょうか?

縁か少し赤っぽい色の土なのです。

これは淡路の赤土を混ぜて塗った層が出てきてます。

粒子も色も変えて何層にも塗ったものを削って出していきます。

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なんと削り終わったのは夜中の一時過ぎ・・・笑

しかし一つも削り間違えることなく、角を欠くことなく完璧に出来ました!

東京表参道と言えど、ここまでクオリティの高い庭をしているブランド店舗は無いと思います。

集中する時間が長すぎて、皆最後のほうは足が上がらなくなってました。

都倉さん、荒木さん、本当にこんな遅くまで付き合ってくれてありがとう!!

伝統技術と今のデザインが合致して出来た最高の土壁だと思います。


で・・・この時間から皆で朝までお酒を呑んでました 笑

最高のものつくりが出来て、本当に美味しいお酒でした♪
posted by いのはな夢創園 at 21:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月04日
強力助っ人参上!

新聞の力って凄いですね〜。

先日、新聞に載せていただいてから、修業の申し込みがかなりきています・・・・。

まさかこんなに小さな店だとは思っていないのでしょう、私を含め四人でやってますと言うと

皆びっくりしてます 笑

そして、これ以上人を増やせるほど儲かっておりませんとお伝えしております 苦笑

来週は、ラジオにも出させていただくことになりました♪

何を語るのかって?

未熟者ではありますが、庭師の世界とこれからを語らせていただきます(きゃー恥ずかしい)

それはさて置き、東京の庭創りは土壁に入っております!!

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初日で土壁の下地壁を立てて、防水シートを貼り、屋根を創って、いつでも壁に土を塗れるように

段取りしました!!

もう狭い現場がてんやわんやでした。

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この庭のメインになるモミジの木も長旅を終えて枝を自由にしてやります。

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ついに助っ人登場!!

東京在住で、世界中の土壁を塗ってきた都倉達也!

この人とは一度一緒に仕事をしてみたいと前々から思っており、今回実現しました!

しかも、彼並みの腕利き職人、荒木大介も連れてきてくれました!!

ほんとに有り難い!

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土と砂の配合、色粉の計算などなど、土壁は化学に近いです。

今回、私がデザインした土壁を彼の技術で創ってもらいます。

凄く楽しみ!!

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これはまだ下地です、簡単そうに見えますが、とっても難しい・・・・。

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新聞を貼るのは工程ではなく、、、実は次の日に完成させて欲しいという私の要望に応えてくれて、

塗った土の水分を新聞紙を貼ったうえからセメントに吸収させて乾燥を速めているのです。

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しかもしかも、それでも乾きが納得がいかないらしく、走ってコンビニでキッチンペーパーを段取りし

次はそれで吸収。

仕事に懸ける想いが自分と似ていて、こういう人と仕事ができる喜び。

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昼までに出来る予定が夕方までかかりました、彼らのおかげで何とか次にいけそうです!

しかし・・・・その時まだ私たちはこの先の長い長い恐怖を知らなかった・・・


posted by いのはな夢創園 at 20:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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